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    英雄豪傑

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      時代小説ブームが来ています。
      山田風太郎に始まり、司馬遼太郎、和田竜、津本陽、山本兼一等々、戦国〜幕末あたりの時代小説に絶賛ハマリ中。
      今一番読んでみたいのは子母沢寛(座頭市の原作者)の新撰組三部作。

      面白いのは、郷土愛が深まっていくこと(笑)。
      たとえば『燃えよ剣』なんて、昔読んだ時はただひたすら土方に憧れたけど、今読むとそれプラス、あの人が自分の隣町出身なことへの誇りが沸いてくる。
      多摩っぽさ、武蔵野っぽさというものを意識するようになったんだろうなー。
      高校までは田舎者の自覚が無かったけど、大学に入ったら馬鹿にされまくってめちゃくちゃ悔しかった。でも逆にそのおかげで自分の育った土地の空気感みたいなものを感じられて今は面白いと思う。
      旧国名って重要だわ〜。

      ちなみに立原正秋も一遍新撰組ものを書いていて(『橋の上』)読んでみたんだけど、これは微妙だった…(角川文庫のアンソロジーに収録)。
      永倉新八が、維新後にかつて殺した伊東甲子太郎の弟鈴木三樹三郎と再会したときの話。
      なんかな〜。悪い意味でセンチメンタル。
      立原さんの恋愛小説(あと容姿w)が結構好きだったので期待したんだけどこれはちょっといただけなかった。

      ★★★
      今年始めに決めた「超有名だけど読んでない小説を読む」計画、第二段は菊池寛でした。
      菊池寛といえば『藤十郎の恋』『恩讐の彼方に』で、ちょうどその二編を含む短編集が新潮文庫から出ていたので読むことに。
      偶然にも、これまた全編歴史もの。

      まず『恩讐の彼方に』を読んで、普通に感動。でもどこかで読んだことがあった。教科書とか?
      主君を殺してまで奪い取って連れ沿ってきた妻の浅ましさを見て我が罪に気付く、というところに説得力があったなあ。
      「こんなことが人にできるのか・・・!」という感動は、スポ根マンガの読後感に似ているような気がしないでもない。

      それから、役者に入れあげたかつての恋を語る老夫人を描いた『ある恋の話』も面白かった。
      この老夫人、ただ役者に恋した、というだけじゃなくて、その役者の普段の姿を見て心底幻滅して軽蔑さえしている。つまり、役者本人ではなく舞台上で演じている人物」だけに恋していた、という設定。
      この恋の話を、聞き手でありこの物語においては語り手にあたる人は「ロマンチックな人間離れをした恋」と評し、
      「世の中に生きている、見にくい男性に愛想を尽かした祖母(=老婦人)は、何時の間にか、こうして夢幻の世界の中の美しい男に対する恋を知っていたのです。私は、こうした恋を為し得る、祖母の芸術的な高雅な人柄に、今更のような懐かしみを感じて(…)」
      と言っています。
      ・・・面白い!(笑)
      この祖母、今風に言うなら腐女子、ジャニヲタ、アニヲタ的な存在に違いない!
      それが「芸術的な高雅な人柄」と言われるところが面白い。
      あ、というより、「化粧を落としたら別人のようでガッカリしたけど、でも化粧後の顔が大好きだからファンでいつづける」バンギャに近いのか。
      確かに、言い寄られても「ステージ上でのあなたが好きなの」と言ってキッパリ断る気概をもったバンギャってことは、高雅な性質を持っているということになるかも知れない。

      で、一通り読んでみた結果。
      菊池寛は、モロ純文学作家だと思ってたけどそうでもない。というかむしろ大衆小説寄り。
      だから普通に読みやすくて、面白い。
      でも新しさはない。
      彼が活躍した当時は、ヒューマニストとしての立場から、かなりメッセージ性のある作品を発表したということになっているらしいけど、今読んでも、そこまでのことはちょっと伝わらないかな〜。と、私は思いました。

      そういえば昔流行ったドラマ『真珠夫人』の原作も菊池寛だったし、やっぱり万人を楽しませる大衆小説が得意だったのかも。
      余談だけど当時私は真珠夫人の種彦が大好きで、「種ちゃん」と呼んで贔屓にしていました。懐かしい。


      8sevenstars8 * 読書いろいろ * 21:03 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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