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    Laurence Anyways

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      JUGEMテーマ:映画館で観た映画

      「わたしはロランス」
      ※ネタバレしまくりです



      「わたしはロランス」、新宿シネマカリテにて観て来ました。

      ロランス(メルヴィル・プポー)とフレッド(スザンヌ・クレマン)は、おしゃれでとてもお似合いのカップル。
      でも、ロランスはずっと自分の体に違和感を覚えていた。
      そして遂に30歳の誕生日に、最愛のフレッドに告白します。「ぼくは女になりたい」
      「どうして今までゲイだって黙ってたの!」とフレッド。
      ロランスは言う。「ぼくはゲイじゃない!」

      ここがまず惹きつけられるところで、ロランスは心は女で体は女、でも女性としてのフレッドを心から愛している。しかしいくらそう言われても、フレッドは心も体も女性で、男性としてのロランスを愛している。「これまでの二人を否定するの?」とショックを受けるのも当然だ
      と思う。ある意味ゲイをカミングアウトされるより複雑な心境かもしれない。

      だけど、フレッドもまたロランスを愛しているから、ロランスを失いたくない。ということで受け入れようとして、カツラを買ってあげたり「偏見を持つような世代じゃないわ!」と、むしろロランスを応援し、支えていくように変わっていく。

      でも世間の風当たりは強いし、フレッドも女になったロランス(手術等している訳ではないけど)との生活に次第に精神の均衡を失っていく。

      顔に傷をつけて帰って来たロランスとのランチ中、無神経なウエイトレスの発言(「その恰好はなあに?趣味?お仕事でやってるの?みんなで話してたのよ〜」等々)に思わずブチ切れるフレッド(「彼氏にカツラを買ったことがある?どこかで殴られてるんじゃないかって、外出の度に心配でたまらなくなる気持ちがあなたにわかるの?分かる訳ないわよね、あなたになんか一生わからないわ!」)シーンを観たとき、軽く「ロランスはロランスなんだからきっとやっていけるよ〜支えてあげなきゃ」などと思った自分を恥じました…。
      愛があるからこそ、そんな単純な話で済まないんだよな。友達なら余裕、という人でも。

      まあそんなこんなですれ違い別れる二人。
      フレッドはパーティーで出会った男性と、ロランスは喧嘩をしたときに助けられたローズ一家という歌手たちとの繋がりで知り合った女性シャルロットと新しい人生を歩むことに。
      ときどき出てくる「愛してないの?」というロランスの台詞には泣かされる。

      あ、ちなみにロランスは元々国語教師をしていたのだけど、女装が原因で”親の会”(PTAみたいなもの?)に嫌われ、文部省からも通達が来たため「授業の質は落ちていない」のにクビになり、その後作家として活動している。

      で。
      作家になりシャルロットと暮らすロランスだけど、フレッドのことはずっと忘れていない。
      出せない手紙をトイレに流し、書き上げた小説『彼女たち』をフレッドに送り、「ブロックのひとつをピンクに」する。
      本を読んだフレッドの心に溢れる感情を直接洪水で表現するシーン、すごかった・・・!美しい…!幻想的なのに心情的にはすごくすごくリアル!!

      そして届くて手紙。
      「ロランス。あなたはすべての境界を超えた。あとはドアを開くだけ。住所はわかるわね?」
      ピンクに塗られたで、ロランスが近くにいることに気付くわけですね。

      再会して抱き合って、
      フレッド「あと3時間あるわ!」
      ロランス「3分でも夢みたい!」
      からの、
      ロランス「・・・一緒に来て?」「・・・おねがい」
      フレッド「・・・(にっこり)」
      は本当に感動したし、ロランスはシャルロットを捨ててフレッドは夫と子供を捨てて衝動的(パッと見)に駆け落ちするところは”他の誰を不幸にしてもあなたと一緒にいたい”という愛の恐ろしい法則を見せられて(しかもあの映像美!)最高だった。

      ・・・が!
      ここで終わらないのが面白いところで・・・というか、終わらないどころかここから更に1時間くらいある(笑)。

      フレッドは実は夫に「撮影」と嘘をついていて、それがロランスの彼女シャルロットのせいでバレてしまう(シャルロットはシャルロットでロランスを愛してだな〜〜と、また別目線からの感動もあるんだけどそれはとりあえず置いとくとして)。

      そんなこんなでエゴぶつけまくりの大喧嘩をするんだけど(「何を求めてるの?」「男よ!」「…卑怯だね」←辛い…><)、そのときのフレッドの、
      「私があなたを愛してるって知ってるくせに!」「愛してるのよ、ああ、なんてこと、子供よりも愛してる!」
      という台詞が・・・。これを言わざるを得なかったフレッドもそうだけど、聞かされたロランスも本当に辛いだろう。どうしたらいいかわからなくて。愛し合っているのに、愛し合っているからこそ無理だ、という感じがかなりリアル

      そしてここで二人は今度こそ決定的に離れてしまう。
      それからも何度か再会はするけど、結局「ロランスが女にならなくても二人は終わっていた」という結論になり、ラストで二人の出会いのシーン。
      「名前は?」「ロランス・アリア」「え?なんて?」「アリア。とにかく、ロランス」


      省いてしまったけど、この映画では10年の時間が存在して、元男性の女性作家として活動するロランス・アリアがインタビューされているのが「今」、フレッドとの話は全部過去です。なんかこの時の流れにも来るものがある・・・。
      「愛がすべてを 変えてくれたら いいのに」というのがキャッチャーフレーズだけど、愛は結局何かを変えることなんてできなかった。それが現実。でもその切なさ含めて、やっぱり愛することは素晴らしい・・・。
      「愛 アムール」と並んで、愛について考えさせられる映画でした。。


      それから、なんといってもこの映像美!
      メイクも衣装もめちゃくちゃオシャレで、目元のメイクなんか見てるだけで楽しい。
      心情描写は丁寧で現実的、映像は幻想的で豪華で美しいって、最高!!!
      あと音楽ね!サントラが無いのが本当に残念。
      公式サイトに全曲載ってるので調べられるんだけどね。


      ちょっと貼ります。

      Headman”Moisture(Headman Club Mix)”
      http://www.youtube.com/watch?v=IyGR2K1ynog

      Visage"Fade To Grey"
      http://www.youtube.com/watch?v=UMPC8QJF6sI

      Duran Duran"The Chauffeur"
      http://www.youtube.com/watch?v=1B__8N5d_LA



      ♬Depesche Modeを聴きながら


      8sevenstars8 * 映画 * 21:15 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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