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    若さと美貌は衰える

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      17日に早稲田松竹でスティーブン・ソダーバーグ特集を観て来た。
      「恋するリベラーチェ(’13)」と「マジック・マイク(’13)」の二本立て。

      「恋するリベラーチェ」は、悪趣味なくらいハデハデ・ゴテゴテ趣味の衣装&演出で大衆を楽しませた実在のピアニスト、リベラーチェさんの話。
      実話を基にしたゲイ映画らしい、ということしか知らずに観に行ったので、当然リベラーチェ(マイケル・ダグラス)が若い男に恋をするストーリーなのかと思っていたのだけど、何かが違う!

      リベラーチェは売れっ子ピアニストで大金持ちの男好き。それも若い男が。
      だから、さも愛があるかのように振舞って、お金を払って若い男の子に身の周りの世話をさせて、飽きたら捨てる、という生活を続けている。
      そんなリベラーチェに「本当の僕を分かってくれる人は誰もいないの・・・」みたいな孤独アピールをされて本気で愛してしまったのが主人公のスコット・ソーソン君(マット・デイモン)。
      最初は本当に愛し合っているようにも見えたけど、結局はスコットが老いてくるとなんとなく態度が冷たくなっていき、それに気付いて焦ったスコットはクスリにハマり、リベラーチェは益々別の若い男に色目を使いだすという悪循環。で、完全なヤク中になってしまったスコットは家から追い出されてしまう。
      その後、リベラーチェは新しい男と暮らし始めるのだけど、当時はまさにエイズ旋風が吹き荒れていたころで、彼もやはり感染していた。最期、痩せ衰えたリベラーチェはスコットに再会して、「君といたときが一番幸せだったよ」。

      これ、リベラ―チェは「恋」してないよね・・・?
      そもそもスコットが薬に手を出したのはリベラーチェが原因なのに、錯乱したスコットが出ていく前に一目会いたいと言っても会ってもやらない。そんな純愛ってアリ?
      と思って原題を調べてみたところ、"Behind the Candelabra"だった。
      Candelabra=燭台 
      リベラーチェは舞台上でピアノの上に燭台を乗せて演奏することで知られていて、映画中でも「燭台」と書いて「キャンデラブラ」と読ませて(字幕)、「君が最初に始めたんだよね!」というシーンがあった。
      これはめちゃくちゃ重要な点だと思うので、そんなに字幕でこだわってくれたんなら邦題にも活かしてほしかったな。
      リベラーチェがゲイなのは「公然の秘密」で誰もが知っていることだったけれど、彼はわざわざ熟女好きを主張する自伝まで出すほどこの事実を隠したがっていて、死の床についても「老いた老クイーン(ゲイの女役)として皆の記憶に残りたくないの」と言っていた。
      つまり、この映画は別に「恋する」リベラーチェを描いたものじゃなくて、燭台に象徴される煌びやかな彼の裏側の生活を暴き立てた映画なんだと思う。
      たぶんリベラーチェもスコットのことを愛していなかったわけじゃないんだと思うけど、彼を若い頃の自分そっくりに整形させたりしているし、他人のことを自分以上には愛せない人だったんじゃないかなあ。
      最後にスコットを呼んで「君といたときが一番幸せだったよ」と言ったのは、死ぬ間際になって、本当に自分を愛してくれたのはスコットだけだった(=本当に愛し合ったのは彼と暮らしたときだけ)と感じたのかもしれない。
      まあでも、そんなところも含めた、最高のエンターテイナー・リベラーチェ、ということかな。

      マイケル・ダグラスもマット・デイモンも凄かった。


      「マジック・マイク」は・・・中途半端!
      男性ストリッパーのマイクがこんな程度じゃ自分は終わらない!と一念発起して成功する話、かのような予告編だった気がするんだけど、全然何も解決しないで終わっちゃった!(笑)
      でも男性ストリップのお店の雰囲気を味わえるのはおもしろかった。
      それから、もはや若い男とは言い難い店長ダラスの、軽く悲哀を感じる肉体美は最高だった。
      マシュー・マコノヒーかっこいい〜♥


      今回のソダーバーグ特集では、「女は年と共に価値が下がっていくが、男は上がっていくもの(地位や権力で)」という一般常識があるけど、肉体で生きるなら男性もやっぱり加齢で価値が下がることを感じた。そして、そういう世界で自分の衰えに気付きだしている男性の悲哀混じりのセクシーさが良い(笑)。
       
      8sevenstars8 * - * 21:35 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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